Q1.参加したインターンシップについて教えてください

夏に2週間と冬に1週間、GEヘルスケア・ジャパンが実施したOMLP(Operation Management Leadership Program)のインターンシップに参加しました。グローバル企業GEのヘルスケア事業であるGEヘルスケアの中でも、世界的に重要な製造拠点の内部で、製造・生産管理業務をインターンシップで体験できる貴重な機会でした。夏は生産ラインを分析・改善する業務を体験した後、世界各国の社員が集まり、リーン生産方式(プロセス管理を徹底して効率化する生産方式)を学ぶワークショップに参加し、日野工場を海外にPRする案内役や通訳を担当しました。冬は別の部署で実際に医療機器の生産ラインに入って、1日500本ネジ締めをするなど実際に手を動かして作業をしながら、業務効率化を考えました。

Q2.参加してどんなことを感じましたか?

生産ラインの細かな改善を提案し、それが実際に現場で採用される過程を見ることができました。小さな気付きでも自分のアイデアで会社に貢献できることは嬉しかったですね。実際にラインに入って製品を作ったことも貴重な経験で、医療機器の生産に携わる責任の重さを実感できました。さらにワークショップでは、GEに根付く“カイゼン”の精神を深く理解でき、これらは実際に中に入って体験しなければ得られない情報だったと思います。

社員の方々もとても温かく迎えてくださり、様々な部門の方々と交流できました。それにより、同じ会社の中にも多様な価値観・個性が共存していることに気が付きました。また、結婚・出産といったライフイベントを経て活躍し続ける女性社員の姿からも、多くを学ぶことができ、実際にどのように仕事と子育てを両立させていらっしゃるのか、お話を伺う機会をいただけたことも良かったです。効率の良い働き方や、女性ならではの視点を強みに仕事をすることなど、自分自身の今後の指針になるようなヒントを多く得られました。

Q3.インターンシップの選考対策はどのように進めましたか?

私は志望先が早い段階で明確になっていたため、インターンシップの合同説明会でも志望企業のブースのみに伺い、情報をしっかり収集することに努めました。そして面接では、「将来的に自分が何をしたいのか」「なぜこの会社のインターンシップを選んだのか」など、志望理由を明確にして臨みました。また、研究室の同期と様々な業界のインターンシップについて情報交換を行ったことも良かったと思います。

Q4.インターンシップに参加して就職活動に役立ったことは?

私はインターンシップ参加企業に就職を決めましたが、現場で生産ラインの改善活動を行ったからこそ深い企業理解が進みましたし、面接でも自信を持ってアピールすることができました。インターンシップの選考段階で、志望動機を明確にしていたことも役立ちました。また、他の医療機器メーカーを受けた時も、GEのインターンシップの経験で得た医療現場のリアルな知識を活かせました。

Q5.これからインターンシップや就職活動を控えている理系学生にアドバイスをお願いします

インターンシップは、大学で研究していることにとらわれず、やりたい仕事を探す最後のチャンスだと思います。私自身、専攻分野と医療業界は少し離れており不安もありましたが、インターンシップを経験したことで、やる気があればまったく問題ないと確信を持てました。就職活動が本格化して忙しくなる前にインターンシップを経験し、自分が進みたい道はどの方向なのかを見極めた方が、時間にも気持ちにも余裕を持って就職活動に臨めると思います。

●プロフィール

所 属慶應義塾大学大学院 理工学研究科 総合デザイン工学専攻 修士2年
参加したインターンシップGEヘルスケア・ジャパン株式会社