Q1.どんな業界や職種を希望しましたか

大学では生殖に関連する研究に取り組んでいました。博士課程に進むことも検討しましたが、研究資金獲得の難しさを感じていたため、民間企業における研究職を経験したいと思い、修士1年の9月頃からインターンシップにエントリーして就職活動を始めました。

また、以前から民間企業で働くのであれば、自分の興味のあることに携わりたいという強い思いを持っていたため、昔から好きだった化粧品の研究開発職に絞って活動を進めることを決めていました。 OB・OGの勧めもあり、化粧品業界に加えて、比較的選考スケジュールが早いCRO(受託臨床試験機関)業界の選考も受けることで就職活動に慣れていきました。

Q2.内定先を決めたポイントは

化粧品の研究開発職について調べていくうちに、BtoCメーカーからの依頼を受けて製品の企画提案や研究開発、生産を行うOEMメーカーの存在を知りました。誰もが知る有名ブランド化粧品の開発を委託されているOEMメーカーも少なくなかったため、「ものづくりに関わる仕事がしたい」と考えていた私は、BtoCメーカーと同じように研究開発の仕事ができるOEMメーカーも検討するようになりました。

最終的に内定をいただいた2社のうち、OEMメーカーであるピカソ美化学研究所を選んだ理由は、研究開発職として携われる製品の種類が多く、短期間で幅広い知識・経験を吸収できるフィールドがあったからです。

さらには海外の工場を活用した生産・流通スキームにも強みを持っており、企業としての力強さも感じました。また、メーカーの研究所は地方にあることが多いのですが、同社の研究所は東京のオフィス内に併設されており、都心で働ける点も魅力でした。

Q3.理系ナビのサービスはいかがでしたか

大学の先輩から理系ナビについて教えてもらい、キャリア相談サービスに申し込んだのですが、エントリーシートの添削や面接対策、就職活動全般に関して様々なアドバイスをいただけたので大変助かりました。

エントリーシートや面接では、自分の考えていることを企業や面接官に対してわかりやすく伝える必要がありますが、自分一人では気付かなかった伝わりにくい表現などに関しても客観的に指導いただけましたし、一対一で相談に乗っていただけたことで詳細な自己分析ができたことも、私の就職活動にとって大きなプラスになりました。

Q4.就職活動で心がけたこと、大切だと感じたことはなんですか

私は選考を受ける企業について徹底的に調べ、その内容を元にエントリーシートを書くことが企業に対する誠意であると考えていました。しかし、エントリーシートの段階では、調べた情報で熱意を表現するよりも、「どうして自分は化粧品を作りたいのか」「なぜこの業界で働きたいのか」といった、パーソナルな情熱をわかりやすく伝えた方が効果的だったのではないかと感じます。

いっぽう面接では、面接官と即興でコミュニケーションを取るため、事前の企業研究を元に質問することで会話が円滑になりましたし、自分の疑問を解消することにも役立ちました。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

エントリーシートや面接では、意図の分かりにくい質問もありますが、「自己アピール」と「志望理由」、どちらについて聞かれているのかを考えながら作成するとスムーズに進められます。

また、面接の場では図々しいぐらいで丁度良いと思います。私も含めて理系学生は自分をアピールすることが苦手な人が多い印象です。企業や面接官に対して遠慮し過ぎることなく、自分の思いを積極的に伝えてほしいですね。

●就活プロフィール

就活開始2018年9月
就活終了2019年6月
志望業界化粧品、CRO(受託臨床試験機関)
エントリー40社
面接社数10社
内定社数2社
内定先株式会社ピカソ美化学研究所(研究開発職)