Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

大学院に入ってすぐに情報収集を始め、6月頃からインターンシップに参加しました。アクチュアリー、クオンツ、SEといった興味のある職種だけではなく、業界理解を深めるために、総合職のプログラムにも参加。就職先は風土や人で決めようと考えていたため、面接の段階でも絞りすぎず、時間の許す限り企業に足を運びました。生命保険会社を中心に6社の内定をいただき、最終的に第一生命に決めました。

Q2.志望業界と内定先は

専攻分野である「数学的スキル」と、人と接するのが好きという「対人スキル」の2つが私の強みなので、数学×対人の掛け算で勝負できる職種を探して辿り着いたのがアクチュアリーでした。

また、世の中に貢献したいという意識を強く持っていたため、人の生活を救う度合いがより大きいと感じた生命保険業界で働きたいと考え、生命保険会社のアクチュアリーを第一志望として就職活動を進めました。

最終的には「人」で決めたいと思っていたものの、内定先企業はすべて社風が良く、とても悩みました。第一生命に決めたのは、一つは同期が多く困った時に助け合えると考えたことです。そして二つ目は、フランクさ。人事の方々が学生と同じ目線で接してくれたことはもちろん、社員同士の関係性を見ていてもフラットな印象を受け、自分に合っていると思いました。

Q3.理系ナビのサービスはいかがでしたか

アクチュアリーやクオンツの情報収集に活用していました。インターンシップやセミナーの新着情報にアクセスしやすいサイト設計になっていると思います。また、第一生命が協賛する「アクチュアリー試験対策プログラム」にも参加しました。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

情報収集です。数理科学専攻の学生の多くは博士課程に進むため、周囲に就職活動仲間がおらず、自分で情報を集めるしかない状況でした。そこで、使える情報源はすべて使い倒す気持ちで積極的に動きました。

まずは、理系の就活情報が掲載される主要サイトに登録して、セミナーやインターンシップなどの情報をくまなくチェックし、常に最新情報の入手に努めました。大学開催の就職ガイダンスや合同説明会にも、もちろん出席。就職支援室では10回以上面談をして、エントリーシートの添削、面接練習のサポートをしてもらいました。

また、情報の整理という側面で、志望順位の可視化も行いました。選考が進むにつれ、企業の志望度は変化するもの。それを頭の中だけで処理しようとすると、いざ悩んだ時に整理できません。そこで、マグネットで動かせるようにして、リアルタイムで志望順位を把握できるようにしました。

Q5.就職活動で大切だと感じたことは

自分の強みに自信を持つことだと思います。私は人と話すことは好きですが、ある時「敬語がうまくない」と指摘されたことから、委縮して思ったことが言えなくなった時期がありました。しかし、大切なのは完璧な敬語を使うことより、自分の良さをアピールすることです。そう考えるようになってからは肩の力が抜けて、飾ることなく話せるようになりました。

Q6.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

就職活動は早めに始めることをお勧めします。理系学生は研究が忙しいですが、後回しにしていると、準備不足のままで不本意な結果になりかねません。これだけ熱心に研究ができる理系学生なら、自分の将来を決める就職活動にも情熱を注げると思います。生身の企業に触れることでモチベーションも上がってくるはずです。まずはインターンに一つでも参加するところから始めてみてください。

●就活プロフィール

就活開始2018年6月
就活終了2019年6月
志望業界生命保険業界
エントリー30~40社
面接社数20社
内定社数6社
内定先第一生命保険株式会社 アクチュアリーコース