Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の6月からITやメーカー、インフラ業界のインターンの情報収集を始めました。秋頃に改めて自己分析や職種研究を行った結果、特許技術者や知的財産の仕事に興味を持ち、その後は知的財産の業務に関われるメーカーを中心にエントリーしていきました。同年11月に日本技術貿易の1Dayインターンに参加し、採用選考にも臨んだ結果、2019年4月に内定をいただきました。

Q2.どんな業界や職種を希望しましたか

大学院では情報工学を学び、観察方向に応じて異なる二次元画像を表示する『指向性ボリュームディスプレイ』という三次元の映像システムを開発する研究室で、アルゴリズムやプログラムの作成に取り組んでいました。

就活を始めた当初は専攻や研究で培った知識を活かせるIT業界やメーカーなどを何となく見ていました。ですが、どの企業を見てもしっくり来なかったので、改めて「自分はどういう人間か、何がしたいのか」を探るための自己分析を行いました。その結果、「培ってきた理系の知見と、得意とする英語を活かしてグローバルに活躍できる仕事に就きたい」、という軸が定まったのです。

その後、インターネットや理系ナビの冊子を活用し、様々な業界・職種を調べたところ、特許技術者や知的財産の仕事を知りました。海外案件が多く、英語を使える上に理系の知識も活かせますし、法律の知識が必要であることにも強く惹かれました。私にとって法律はほとんど縁のない世界でしたが、そうした未知の分野の知識を学び、新しい専門性を身につけて成長できる仕事に大きな魅力を感じたのです。

Q3.内定先を決めたポイントは

知的財産分野の就職先として最初に検討したのがメーカーでした。数社のインターンにも参加しましたが、総合職として募集している企業が多く、入社しても知財に関われる保証がないので不安がありました。また、大手メーカーの知的財産部門には多くの社員が在籍しており、技術分野ごとに分業しているため、自分が携われる技術分野が狭くなってしまうのではないかという点も気になりました。

一方、日本技術貿易であれば確実に知財の仕事ができ、60年以上も知財サービスを手がけてきた歴史があります。メーカーの特許技術者と異なり、自社の製品・技術だけではなく、より幅広い企業の製品・技術に触れられる魅力もありました。自社のためだけでなく、多くのお客様のために仕事ができるので、日本の製造業全体に貢献するやりがいも得られると考え、入社を決めました。

Q4.就職活動で大切だと感じたことは

「就活は情報戦だ」といわれますが、まさにその通りだと思います。私は情報工学を専攻していたので、何も考えずに就活を進めていたら『IT企業やメーカーのエンジニア』という道を選んでいたでしょう。もちろん、そういった選択肢もありますが、世の中には自分が知らない企業や職種がたくさんあり、自分の能力や適性を最大限に活かせる場所があるかもしれません。

だからこそ、自分の専攻などの先入観に限定せず、自己分析をしっかり行った上で、可能な限り多くの業界、職種、会社の情報を集めることが大切だと思います。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

専攻や研究室によっては研究が忙しくなる時期かもしれませんが、就活にもしっかり時間をかけるべきです。広く社会を知ることができますし、自分の新たな可能性と出会うチャンスも得られます。片手間でこなすことなく、十分なリソースを割いて就活に臨んでほしいですね。

●就活プロフィール

就活開始2018年6月
就活終了2019年4月
志望業界メーカー、専門コンサル(知的財産)
エントリー6社
面接社数2社
内定社数1社
内定先日本技術貿易株式会社