Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の夏にインターンシップに参加し、就職活動を開始しました。夏はメーカーのインターンシップに参加。その後は金融業界に目を向け、10月~11月頃は学内説明会に参加し、接点を持った企業のOB訪問を行いました。冬季に実施されるインターンシップにもエントリーし、アクチュアリーなど金融のインターンシップに参加。3月になると学内の会社説明会が多く開催されていたので、情報収集を行って志望企業を絞り込み、本選考のエントリーをしました。6月に第一志望だった三井住友海上火災保険のスペシャリストコース(アクチュアリー)から内定をいただき、就活を終えました。

Q2.どんな業界や職種を希望しましたか

父がアクチュアリーだったこともあり、金融業界の中でもアクチュアリーに興味を持っていました。とはいえ、メーカーなどほかの業界も見たうえで、志望を固めたいと考え、夏のインターンシップではメーカーを中心に参加しました。その結果、人々の生活やビジネスへ大きく影響を与えられる金融業界の方が、自分の仕事観に合っていると感じ、確信を持って志望業界を絞り込めました。

Q3.内定先を決めたポイントは

アクチュアリーとひとくくりにいっても、生命保険、損害保険、信託銀行と業態によって活躍フィールドは異なり、さらに会社によって風土や文化は大きく変わります。そういった、業界や企業の特色を理解するうえで、インターンシップは大いに役立ちました。損害保険業界は他の業界と比べて、商品の多様性があり、その分チャレンジの場も豊富な点に惹かれました。三井住友海上火災保険に対しては、欧州やASEANなど海外に強いという事業の成長性に加え、“人”の魅力も決め手になりました。財閥系の大企業ということもあって会社風土や社員の方に先入観を抱いていたのですが、OB訪問などを通じて社員と接点を持つことで想像以上に多様な個性を持った社員が活躍していることを知り、志望度が上がりました。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

そもそも研究室で就活をしていたのは私だけで、金融志望者はもとより、就活全般について相談できる仲間がおらず、情報収集には苦労しました。そのため、説明会などに参加した際、自分から周囲に話しかけて就活仲間を作るよう努めました。また、私は実験系の研究室だったので就活と研究の両立も大変でした。9月の学会発表までは非常に忙しく、セミナーの後に研究室に戻ったり、土日も実験したりと時間のやりくりに苦労しました。

Q5.就職活動で心がけたこと、大切だと感じたことはなんですか

面接などで自信を持って話すよう意識しました。自信なさげに話をするのと、自信を持って話すのでは、話す内容が同じでも相手への印象や説得力に大きな差が出ます。理系学生は、学会や研究室での発表などで話し方を意識してみるといいかもしれません。その他、就活を通じて自分が変わった点を挙げると、折々で自己分析して、改善する癖が付きました。

Q6.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

就職活動では、後悔しないようにやれることは全部やり切ってください。OB訪問などは緊張しますし、後回しにしたくなるのはわかりますが、それで後悔してもしょうがないですよね。そして、インターンシップは入手できる情報量が圧倒的に多いので、絶対参加することをお勧めします。採用選考が始まる直前に冬季インターンシップの選考を経験するのは、選考対策としてのメリットも大きいと感じました。

●就活プロフィール

就活開始2018年6月
就活終了2019年6月
志望業界金融(アクチュアリー)
エントリー10社
面接社数5社
内定社数1社
内定先三井住友海上火災保険株式会社