Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の2月くらいまで研究に専念していたので、情報収集がほとんどできていない状態からのスタートでした。人工知能の数理的基盤である機械学習の研究をしており、研究の現場での応用を知るためにメーカーのインターンシップに参加。その後、3月から企業説明会が本格化したので、金融やコンサルに視野を広げて情報収集し、志望職種をアクチュアリーやコンサルタントに絞りました。最終的に5社から内定を頂き、6月に就職活動を終えました。

Q2.どんな業界や職種を希望しましたか

当初はモノづくりをして価値創造することが重要だと考えており、研究内容を活かせるメーカーを見ていましたが、インターンシップを通じ、先端技術の応用についての考え方など、自分の考えとマッチしない部分が見えてきました。経営に関われる仕事にも関心があったので他業界にも視野を広げ、その後はコンサルティングファームや生命保険業界のアクチュアリーなどを志望しました。

Q3.内定先を決めたポイントは

OBの話などから、生命保険アクチュアリーの面白さややりがいを知り、志望度が高まりました。最終的に生命保険会社3社から内定を頂いたのですが、官公庁と協業しての業界ルール策定や海外事業展開など、第一生命でしか携われない仕事があるという点に惹かれ、入社を決めました。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

就活についての情報源が少なかったことですね。研究室にはデータサイエンティストやエンジニア志望の人が多く、志望業界や選考スケジュールについて情報交換できる仲間がいませんでした。もし、早めに行動して志望業界のインターンシップなどに参加していたら、情報収集や仲間づくりといった面で就活を円滑に進められたかもしれません。

とはいえ、当時は進学も選択肢にあったので研究に専念したことに後悔はありません。ただ、「就職する」という選択肢が決まっているのであれば、行動を後回しにする理由はありません。私がインターンシップで感じたように、その業界に結局は進まなかったとしても、自分の将来を考える上で仕事に対して本当に求めているものなど、実際に行動して見えてくることは多いです。早めに行動、決断することで自分の進むべき方向性を見極めてください。

Q5.理系ナビのサービスはいかがでしたか

理系ナビのキャリア相談で、プロの視点から就職活動のアドバイスを貰えたのは、情報源が少ない自分にとっては本当に助かりました。独りよがりな内容になりがちなエントリーシートについても助言を頂け、ブラッシュアップできました。生命保険業界やアクチュアリーについての知識も豊富で、アドバイザーのサポートがなければ、内定を獲得できなかったかもしれません。

Q6.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

世間で人気の仕事と自分がやりたい仕事は別なので、周囲の意見に流されて就職先を決めるのは危険です。価値観、志向性、条件など、自分の譲れないもの、大切にしたいものは何なのか、自分が本当にやりたいことは何か、就職活動を通じてしっかり見極めてください。

また、自分をしっかり評価し、適切な自信を持つ事も大事です。自分に自信がないという方もいるかもしれませんが、強みのない人はいません。企業が求めているものと、自分の強みのマッチングを考え、一致していれば内定は近づきます。就活では選考で落ちてしまうことも当然あるので、「相性が悪かった」と考える、ある種の開き直りも必要です。自信を失わず、ぶれずに臨んでほしいですね。

●就活プロフィール

就活開始2018年2月
就活終了2018年6月
志望業界金融、コンサル
エントリー10社
面接社数8社
内定社数5社
内定先第一生命保険株式会社(アクチュアリーコース)