Q1.志望業界と内定先は
修士1年の10月から就職活動をスタートしましたが、当初は、やりたいことがハッキリしていませんでした。そこで、理系就職に限らず、様々な業界を自分の目で見てみようと考え、文系就職も視野に入れながら活動することにしたのです。少しでも興味のある業界や職種があれば入念に調べて、セミナーや1dayインターンにも積極的に参加しました。そういった機会を通じて、「モノを対象とした研究よりも、マネジメントなど人を対象とする仕事のほうがやりがいを感じるのではないか」と考えるようになりました。
そして、商社やメーカー、コンサルなど多くの企業を見る中で、ビジネス分野の仕事への志望度が高まっていき、そんな中で出会ったのが、日本アイ・ビー・エム株式会社でした。「IT」「研究」「コンサルティング」と、私が興味のある3要素が重なる事業内容に加えて、グローバルなビジネス展開が可能なこと、多くの女性が活躍していることが、入社を決めた理由です。
Q2.就職活動で一番苦労したことはなんですか
研究室の同期や先輩は、理系就職やドクターへ進む人が多く、文系就職を選択する人がほとんどいなかったこともあり、身近に文系就職について相談できる人がいませんでした。
また、ゼミのスケジュールとの兼ね合いで、就職活動と研究発表の準備が重なった時期は大変でしたね。外資系企業の中には1月から選考をスタートする企業もあり、昼間は研究で時間が取れないので夜に自宅でエントリーシートを作成するしかなく、1日の睡眠時間が3~4時間だった時期もありました。研究と就職活動の両立は体力的にもスケジュール的にもとても大変でしたが、手を抜くことなく視野を広げて就職活動を全うできたことは、いい経験になりました。
Q3.就職活動で大切だと感じたことは
就職活動で心掛けていたのは、企業理解を深めてOB/OG訪問を行うなど、基本的なことをきちんと行うことでした。理系の学生には、「OB訪問はハードルが高い」と感じる人も多いですが、思い切って一歩踏み出してみることで気付きがあり、不安をはるかに上回る価値がありました。
Q4.理系ナビのサービスはいかがでしたか
理系ナビは採用情報だけではなく、理系出身の先輩方の就職活動体験談や、理系ならではの自己PRの書き方など理系に特化した情報もあり、とても参考になりました。就職活動にあたり理系学生をフォローしている媒体が少ないと感じていたので、理系ナビに掲載されている情報を頼りにしていました。
Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします
就職活動は、大変なことも多いですが、その中で得られるもの、気付くことがたくさんあると思います。最初から「自分には向いていない」と決めつけるより、自分の目で確かめて、自分の足で社員の方や先輩などに会いに行って、いろんな話を聞く中で、新しい自分を発見できるはずです。研究室のOBが志望企業に転職して在籍していることがわかり、直接会えたりと、就職活動でなければありえなかった出会いもありました。
また、合同説明会でも、志望業界とは異なる企業の説明会に参加することで意外な発見がありました。企業側も採用に真剣なので、普段はなかなか聞けないことも話してくれます。これは、就活生だけの特権。
興味のあることはとことん調べてから、直接見て、話を聞く。就職活動を自分の可能性を広げる機会として楽しみながら取り組み、納得のいく就職をしてください!
●就活プロフィール
就活開始 | 2017年10月 |
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就活終了 | 2018年6月 |
志望業界 | IT・コンサル |
エントリー | 8社 |
面接社数 | 6社 |
内定社数 | 3社 |
内定先 | 日本アイ・ビー・エム株式会社 |
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