Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の夏頃から就活を意識し始めました。当時は業界を絞れていなかったため、大学や就活サイトが主催する合同説明会で情報を集めつつ、有名企業のインターンシップに参加することから始めました。翌年の1月から本格的に動き出し、志望業界をITに絞って20社以上の企業にエントリーシートを提出。内定をいただいた4社の中からセールスフォース・ドットコムへの入社を決めました。

Q2.どんな業界や職種を志望しましたか

大学・大学院を通して物性物理学を専攻しており、大学院では新奇超伝導物質の探索をテーマとした研究室に所属。同期の多くは研究内容を活かせる半導体や部品メーカーを就職先に考えていました。ですが、私はこれらの領域では長期的な基礎研究が必要であり、社会で実用化されるまでに時間がかかる点が気になっていて、「もっとスピーディーに、ダイレクトな形で世の中に貢献できる仕事がしたい」と考えていました。

そんなときIT業界に就職していた先輩から、「ITは他業界と比べて発展性が高く、技術を活かしてスピーディーに世の中に貢献できるフィールドがある」という話を聞き、IT業界を中心に就活を進めようと考えるようになりました。

Q3.内定先を決めたポイントは

セールスフォース・ドットコムを選んだ理由は3つあり、1つはカスタマーサクセスの理念です。私は学生時代の研究を通じて「人の役に立ってこその技術」であると実感していたので、お客様の成功のために製品・技術を提供するという理念、それが創業時からずっと大切にされていることに共感しました。 2つ目は扱っている製品の強さです。CRMと言うカテゴリーでは世界的なリーダー企業であり、グローバルスタンダードとなりえる製品を扱っていることも同社を選ぶ大きな理由となりました。

3つ目は会社としての成長戦略です。同社は発展スピードの速いIT業界の中で、M&Aも含めた様々な手段で新技術を取り入れながら成長し続けています。そうした確固たる戦略を持っていることにも強く惹かれました。

さらには選考時、魅力的な社員の方々に出会えたことも大きいですね。全員が自分の仕事について、活き活きと自信を持って語っていたことが印象に残っています。

Q4.就職活動で心がけたこと、大切だと感じたことはなんですか

笑顔ですね。面接時に相手に与える印象はもちろん、相手との距離を縮めるためにも良い表情で面接に挑むことは重要だと思います。就活中、面接の練習風景を知人に録画してもらったのですが、自分の表情や話し方を客観的に見て愕然としたことがありました。とにかく表情が堅く、言葉もぶっきらぼうだったので、それからは表情や話し方を意識的に改善するように心がけました。

また、面接では「自分が行きたい会社を選ぶ」というような気持ちがあると、どうしても偉そうな雰囲気が滲みでてしまうものです。貴重な時間を使って面接の場を作ってくださっている面接官の方々に対してリスペクトの気持ちを持つことで、話し方や態度も自然と変わってくると思います。

Q5.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

自分が本当にやりたいこと、興味がある分野に進むことが大切だと思います。理系学生の場合、専攻や研究内容との親和性を第一に考えて業界や職種を選ぶことが多いと思いますが、就活を進めながら「ちょっと違うかな」と感じたときは、その違和感を出発点にして新しい方向性を探ってみるべきでしょう。それまでに積み上げてきたものと別の方向に舵を切るのは難しいことですが、自分が本当にやりたいことを発見できるチャンスに繋がるはずです。

●就活プロフィール

就活開始2017年7月
就活終了2018年6月
志望業界IT・Webサービス
エントリー25社
面接社数10社
内定社数4社
内定先株式会社セールスフォース・ドットコム