Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の5月頃からインターンシップを行っている企業を調べ始め、その年の9月に構造計画研究所(以下KKE)のインターンシップに参加しました。本選考に進んで2018年の1月に内定をいただきましたが、少しだけ他の企業と比べて悩んだ時期もありました。しかし最終的には、就職後に幅広いチャレンジができる環境があり、自分の肌に合った風土のあるKKEへの入社を決め、就活を終えました。

Q2.どんな業界や職種を希望しましたか

大学院で建築構造を研究する研究室に所属していたこともあり、就活当初から自分の学んだことや研究したことをストレートに活かせる建設業界に絞って活動を進めていました。主に構造設計ができるゼネコンや建築事務所など中心に検討していましたが、インターンシップを調べているときにKKEの存在を知ることができました。

Q3.内定先を決めたポイントは

KKEのインターンシップでは建物の免震に関する解析業務を経験できたほか、ゼネコンなどのインターンシップでは出会えないような理学系や情報系の学生と知り合うこともでき、私にとっては新鮮かつ貴重な経験となりました。また、真面目で落ち着いている社員の方々が多く、大学院の研究室と似たような空気が流れており、働きやすそうな会社であるとも感じました。内定をいただいた後、他の企業との間で悩んだ時期もありましたが、解析プログラムを自社開発している技術力の高さ、手がけられる建築物の多様さ、建設分野だけにとどまらない事業領域の広さ、社員の提案を受け入れてくれる文化などは、この会社にしかない独自の魅力であることに気がつきました。それらに加え、KKEでは社員の皆さんが社長を始めとした役職者の方々を「さん」付けで呼んでいます。そんなフランクな社風が「自分にフィットしている」という感覚を重視して、同社への入社を決めました。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

私は研究室で建築や構造設計について学んでいましたが、そもそも工学部ではありませんし、大学院に建築構造系の研究室ができたのもここ数年の話です。当然、構造設計の分野で就職をしているOGの方も少なく、コネクションもなかったので、情報を集める際には非常に苦労しました。Webサイトや数少ない先輩の事例を頼りに、自分で調べて行くしかないという状況だったので、他校の工学部系の方々に比べると大変だったと思います。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

ネームバリューや仕事内容、給与・待遇など、会社を選ぶ基準は様々ですが、私が就職活動を終えて感じているのは、会社の社風や文化を肌で感じた上で、自分に合った会社を選ぶことの大切さです。先日、内定者懇談会に参加して社員の方々、同期の方々とお会いしたとき、私は改めて「この会社を選んで良かったな」と思いました。博士課程を修了した方、理学系の方、情報系の方など、多様な専門性を持った同期がいるのですが、向上心を内に秘めている方が多いので、話しているだけでやる気をもらえます。私の経験になりますが、自分に合った会社を探すには、社風や文化を直接感じられるインターンシップへの参加をお勧めします。働いている人たちの雰囲気もわかりますし、どんな会社であっても学生生活では得られない貴重な経験ができるので、可能な限り多くの会社のインターンシップに参加してみてください。

●就活プロフィール

就活開始2017年5月
就活終了2018年2月
志望業界建設(ゼネコン、設計事務所など)
エントリー3社
面接社数1社
内定社数1社
内定先株式会社構造計画研究所