Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

3年生の6月頃からインターンの情報が耳に入るようになり、就活記事のチェックやWebテスト対策を始めました。7月に外資系投資銀行とコンサルのインターン面接を受け、その夏に6社のインターンに参加。本選考が始まる11月までは、友人やインターンで知り合った仲間と、ケース面接などコンサル選考対策の勉強会を毎週行うほか、日頃から経済ニュースをチェックし自分なりに考察するなど、スキルセットを磨く時間に充てました。そして、11月後半にコンサル、12月に投資銀行から内定をいただきました。

Q2.志望業界と内定先は

当初は投資銀行を志望していましたが、インターンでの業務を通じ、あらゆるファクターを考慮した上で論理的に最適な選択肢を推進するコンサルの仕事の方が、自分のやりたいことに合っていると気付きました。また、コンサルの中でも、自分の知的好奇心を追求するのではなく、クライアントのビジネス課題を本気で解決する意識が強い人が多いと感じたため、内定先のコンサルティングファームへの入社を決めました。

Q3.就職活動で大切だと感じたことは

筆記試験などの“スキル”の前に“マインド”の部分、つまり、“自分は人間として何がしたいのか”を考えることが大切だと感じました。私の場合、寝る前に一時間だけでもネットやSNSの情報をシャットアウトし、自分の頭だけで考える時間を作るように心がけました。時間をかけて自分自身を顧みるのは、非常に大事な作業だったと思います。そういった意味では、オーストラリアに1年間留学した経験も、自分を見つめ直す上で大切な時間になりました。

自分について考える際、漠然と考えていては再現性がないので、しっかり言語化しておくべきです。とはいえ、自分1人で考えてもアウトプットに限界があり、適切な選択肢を選ぶのは難しい。自分の思考を整理するため、親や身近な大人に「なぜ今の仕事を選んだのか」を聞いて、人生の選択肢のストックを増やすことも有効だと思います。また、日頃からニュースを見るだけでなく、そのニュースの裏側を考える癖をつけることも大切ですね。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

メンタルコントロールです。あるコンサルの選考がうまくいかなかったときは、気持ちを立て直すのに苦労しましたね。落ち込んだときには、友人や就活で知り合った仲間に悩みを吐き出すようにしていましたが、改善点を適切に指摘してもらえて、とても救いになりました。インターンや就活で出会う人たちは、たとえ業界が違っても、将来仲間になるかもしれませんし、その意味でもコネクションは大切にすべきです。

Q5.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

就活を受験の延長だと考えず、広く視野を持ってください。特に理系の場合、専攻に限らず、広い選択肢があることを知っておくべきです。また、今の時代は日本だけ見ていてもいけません。私は海外の学生と交流する機会が多くありますが、彼らは非常に競争意識が強く 、話す度に刺激を与えられます。これからはグローバルな視点を持ち、自分の得意なことや好きなことを踏まえた上で、進むべきキャリアを考えるのがいいと思います。

新卒で入社する会社は、これから始まるキャリアのファーストステップです。今はまだいいかもしれませんが、5年後、10年後には、日本も世界との厳しい競争にさらされるはず。たとえば自分が30歳になったとき、世界中で通用する人材になれるようにキャリアを逆算して、ファーストステップの選択肢を考えてほしいです。

●就活プロフィール

就活開始2016年6月
就活終了2016年12月
志望業界コンサル、投資銀行
エントリー8社
面接社数7社
内定社数3社
内定先戦略系コンサルティングファーム