理系の就活体験談46

Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の6~7月頃からインターンシップを開始し、幅広く業界を見る中で、秋頃には志望先を金融業界のアクチュアリーに固めていました。その後、秋から冬にかけて生命保険や損害保険など、数社のインターンシップに参加。就職活動が本格化してくる3月頃から面談が始まり、志望していた金融業界の2社から内定をいただきました。

Q2.どんな業界や職種を志望しましたか

大学院では航空宇宙工学を専攻していました。その中でも、自分の生活に密接なテーマで、数学をベースに様々な学問を融合して成り立っている「渋滞学」に興味を持ち、その研究室に入りました。就職活動においては、これまでに培った数学的な知識を活かしながら、どのような業界で活躍できるかを模索しました。まずは、金融、IT、コンサル、メーカーなど、対象を絞らずに幅広く業界を研究し、その中で、これまで学んだ数学を活かせる仕事として最も面白そうだと感じたのが「アクチュアリー」だったのです。

中でもアフラックのインターンシップでは、アクチュアリーの社員4~5人が付きっきりでサポートしてくださり、優しさの中にも的確かつ優秀な仕事ぶりに魅了されました。さらに、会社の理念・スローガンが社内に浸透し、社員が強い信念を持って仕事に取り組んでいる姿に共感して志望度が一層高まりました。

Q3.就職活動で一番苦労したことはなんですか

就職活動が本格化する修士1年の3月から修士2年の4月にかけては、研究と就職活動ともに忙しく、非常に大変でした。スケジュールや就職活動の進捗状況はExcelを使い、比較して見られるように工夫し、効率化していました。一方で、勉強や就職活動についてあえて何も考えない時間を作ることで、頭を切り替えるようにしていました。

Q4.就職活動で大切だと感じたことは

就職活動で最も大事なのは、面接だと思います。もちろん、私も最初の面接はとても緊張しました。しかし、面接回数が増えれば増えるほど経験値が増していき、その場に慣れていくことができたのです。 しかも、面接で質問されることは似たような内容が多く、場数をこなすことで、自信がついてきました。私の場合は、「渋滞学」という研究テーマについての質問が多かったので、例え話を用いながら、分かりやすく説明することを心がけていました。「面接官も、あくまで一人の人間」、そう思っていれば、そこまで緊張することはなかったですね。

一方で、就職活動において情報収集も非常に大切なことだと思います。私の場合、インターンシップなどを通して知り合ったアクチュアリー志望生と交流を続けながら、適宜、情報共有をし合っていました。数理試験の対策などもできたので、こうしたつながりは就職活動の上でとても有益に感じました。

Q5.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

以前の私は、人前で話すことに苦手意識を感じていました。しかし、就職活動を通して、その苦手意識を克服できたように思います。企業の人事担当や面接官の方々とお話をする機会も非常に多く、自己アピールする経験を得たことは私にとって財産となりました。

振り返ってみると、OB訪問やインターンシップ参加などをもっと積極的に行い、様々な年代の方と接する機会をより多く持てばよかったと思います。これから就職活動に臨む方には、そうした機会を数多く設けることをお勧めします。

●就活プロフィール

就活開始2015年6月
就活終了2016年6月
志望業界金融
エントリー約20社
面接社数12社
内定社数2社
内定先アフラック アクチュアリーコース