Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の春には、博士後期課程には進まずに就職し、社会人として自立しようと決めていました。本格的に就活をスタートさせたのは、修士1年の12月です。まずは大学内で開催されていた業界セミナーに出席し、情報収集を始めました。年が明けて1月からはOB・OG訪問を行い、2月~3月には各社で実施されている工場見学に参加。その頃には、鉄鋼業界に的を絞りました。4月から会社説明会へ積極的に参加、6月の最終面接を経て、株式会社神戸製鋼所から内定をいただきました。

Q2.どんな業界や職種を志望しましたか

私は物質生命工学を専攻しており、人工骨の研究に取り組んでいました。その中で、生体用チタン合金をメインに扱っていたこともあり、金属材料や生体材料に関わるメーカーに興味を持ったのです。それから、業界セミナーに参加していた鉄鋼、化学をはじめ、消費材、自動車部品など様々なメーカーの話を聞き、企業研究をしました。さらに、興味を持った企業の工場見学にも参加しました。最終的に鉄鋼メーカーを選んだ一番の要因は、「スケール感」です。単純かもしれませんが、工場を見学したときに見た高炉や転炉の大きさに圧倒され、私も大規模な「ものづくり」に携わりたいと強く思ったのです。また、第一志望だった神戸製鋼所は、理系女子のための工場見学会も実施しており、女性も多く活躍しているところに興味を惹かれました。

Q3.就職活動で一番苦労したことは

私は愛媛に住んでいたので、工場見学や説明会などで全国各地を回るのが大変でした。午前中は東京にいて、午後には九州に移動といった日もあり、体力的にきつい日々が続いたこともあります。そうした中で、効率的に情報収集することを心がけました。例えば、オンライン上で会社説明会を実施する企業があった場合は、なるべくチェックするようにしていました。オンライン上で質問もできたので、とても便利でしたね。また、面接などで一緒になった学生たちとLINEでグループを作って、随時情報交換を行ったりと、ネットやスマホを活用して情報収集していました。

Q4.就職活動で大切だと感じたことは

会社説明会などに参加した際には、必ず質問をするようにしていました。質問を考えるためには企業研究が必要です。受け身になりがちな説明会も、能動的に参加することができました。そして、自ら手を挙げて質問することで自信も付きますし、新たな発見を得ることも可能です。それが、就活のモチベーションにもなっていました。

さらに、質問することで社員の方に顔や名前も覚えてもらえることもあり、結果的に自己アピールにもつながりました。実際、面接を受けた時に、「説明会で質問をくれた学生さんだね」と言われたこともあり、「質問をすること」はとても大切だったと感じています。

Q5.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

私は就活を機に、過去に得た知識や経験を振り返り、それを踏まえて未来に何がしたいのかを真剣に考えました。そのために、最も近い距離で私を見てくれていて、人生の先輩でもある父母にアドバイスをもらったのです。特に私は、「女性の働き方・生き方」に関心が強く、女性ならではのライフイベントを経験している母からの助言はとても参考になりました。

就活では、会社のことだけを考えるのではなく、もっと広い視野で人生プランを考えることも重要だと思います。

●就活プロフィール

就活開始2015年12月
就活終了2016年6月
志望業界鉄鋼メーカー
エントリー20社
面接社数4社
内定社数 1社
内定先株式会社神戸製鋼所