理系の就活体験談36

Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

私は研究に打ち込んでいた期間が長く、修士1年の2月から就職活動を開始しました。本当は夏のインターンシップにも参加したかったのですが、学会発表や実験での出張で時間が取れず、冬のインターンシップに参加しました。3月頃から説明会やセミナーに参加し、その後アクチュアリーを中心に複数社の面談を受け、6月に三井住友海上から内々定をいただきました。

Q2.志望業界と内定先は

私の研究室は物理系でしたが、アクチュアリーになった先輩がいたこと、理系ナビの冊子でアクチュアリーという仕事を知ったことから興味を持ちました。就職活動の時点でアクチュアリー試験科目をすでに取得しているライバルもいましたが、数学は得意だったので、筆記試験は巻き返せると考えていました。

研究の仮説設定・検証というプロセスは、数学を現実世界に応用して有用な結果を導き、社会に発信してフィードバックをもらうというアクチュアリーの業務に通ずるところがあります。例えば商品開発であれば、過去のデータや統計を基に適正な保険料を算出し、市場に送り出す。その後収益分析を行い、さらに優れた商品開発を行う。このフィードバックを繰り返す中で、「いかに社会情勢、市場環境を踏まえた商品設計をできるか」がアクチュアリーとしての腕の見せ所であり、魅力を感じた点です。

最終的に三井住友海上を選んだのは、人事担当者や先輩社員など、多くの社員と会って感じた社風や仕事に対する姿勢、考え方が自分にマッチすると思ったからです。学生に対してもフラットな対応が印象的で、学生である私の話を真剣に聞いてくださる姿勢、また、自らの仕事の魅力を語る姿に共感しました。「この人と一緒に働いてみたい」と思える人に出会えた事が決め手となりました。

Q3.就職活動で大切だと感じたことは

自ら行動し、仲間を作り情報収集をしていくことです。業界や仕事を知るというのはもちろんですが、同じ業界を目指す仲間と出会えたことは心の支えになりました。精神面はもちろん、それ以上に情報交換という意味合いでも仲間の存在は大きく、今思い返してもインターンシップに参加していなかったらアクチュアリーを目指すことは厳しかったのではないかと思います。周囲に仲間が少ない場合は、実際に足を運んで仲間を作ることは、とても大切ですね。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

私は就職活動中も研究を続けており、実験で出張に行くこともありました。面接のタイミングとぶつかることもあり、スケジューリングには非常に苦労しました。また、動き出しが遅かったので情報収集の面でも出遅れてしまいましたが、就職活動において情報収集はとても大切なので、できれば先輩訪問なども行った方がよかったかもしれません。とはいえ、使える時間をなるべく有効に使って、結果としては満足できる就職活動ができたと思います。

Q5.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

私のように夏のインターンシップに参加できなかった人にもチャンスはあると思います。仮に出遅れても、大切なのは何か行動を起こすこと。気になったことには積極的に関わり、「これだ」と思える仕事があれば、行動し続けてほしいと思います。また、就職活動は、それまで接することのなかった人々と出会える貴重な機会でもあります。世の中には様々な人がおり、様々な価値観があるのだと知ることができたのは、大きな学びになりました。

●就活プロフィール

就活開始2016年2月
就活終了2016年6月
志望業界金融(アクチュアリー)
エントリー10社
面接社数7社
内定社数3社
内定先三井住友海上火災保険株式会社