Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

学部3年の春から、就職サイトをチェックしたり、業界地図などの参考書籍を購入して情報収集をスタート。同時に、大学の就職相談を利用したり、就活を通して出会った人たちに意見を聞いたり、説明会に参加するなどして、多方面から生の情報を得ることも欠かさずに行っていました。しかし、方向性がなかなか定まらず、就活に本腰を入れたのは学部4年の春に参加したIT企業のインターンシップ終了直後の5月。その後、積極的な説明会参加や、エントリーシート作成を行い、最終的に本命と思っていたダイキン工業から内定をいただきました。

Q2.志望業界と内定先は

研究室で取り組んでいた「室内気流のシミュレーション」が活かせる空調事業、または、授業で興味を持った画像処理などの映像事業を展開している企業を志望していました。具体的には、総合電機メーカーやOA機器・印刷・空調メーカーなどです。内定をいただいたダイキン工業は、説明会に参加した時点で「仕事」にも「人」にも惹かれました。空調事業をメインとしながらも、実は映像に関わる事業にも取り組んでいて、私が挑戦してみたいことに見事にフィットする会社だったのです。さらに、ゆくゆくは海外でも働いてみたいというビジョンを持っていたので、グローバルにビジネスを展開している会社だった点も「働きたい!」と思えたポイントでしたね。ダイキン工業は女性技術者も活躍していますし、地球温暖化を背景に空調ビジネスの将来性はとても高い。ビジネスパーソンとして長く働けると感じた点も魅力になりました。

Q3.就職活動で一番苦労したことはなんですか

就職か、大学院への進学か。就活するのであれば、文系就職か、理系就職か。方向性が定まらず、大いに悩みました。就活を振り返ると、これが最大の苦労だったと思います。どうしようか思い悩んでいる中、物は試しとベンチャー企業のインターンシップにエンジニアとして参加しました。同じインターン生と切磋琢磨しながら、苦手だったプログラミングも徐々に上達し、インターンを通して「働くことの楽しさ」を感じることができましたね。インターンシップ後は、霧が晴れたように理系就職に舵を切り、就活を積極的に進めていきました。

Q4.理系ナビのサービスはいかがでしたか

実は、就活のなかで最も有意義に感じたのが「理系女子のためのキャリアデザインセミナー@cafe」でした。参加者が女性のみだったので、質問がしやすく、普通のセミナーよりも企業理解を深めることができました。開催地は代官山でお洒落な場所で雰囲気も良く、ブランケットなどのお土産もいただけ(笑)、非常に満足度の高いイベントでした。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

当初は華やかそうにみえる文系職に絞って情報収集していましたが、そもそも自分は数学が好きであることからエンジニアが向いていると考えなおし、最終的に理系就職を選びました。今振り返ってみると、結局は「何をやりたいのか」が重要だと思います。本当にやりたいことでなければ、面接でボロが出ますし、私の場合はエントリーシートすらなかなか書けませんでした。逆にやりたいことであれば、一瞬にしてエントリーシートを書くことができたのです。面接も考えていることをそのまま伝えれば良いので、言葉が詰まるということはありません。ですので、就活を始めるにあたって、まず自分自身が「何に興味あるのか」を先入観にとらわれず広く見て、方向性を決めてほしいと思います。

●就活プロフィール

就活開始2014年5月
就活終了2015年8月
志望業界メーカー(総合電機・OA機器・印刷・空調)
エントリー22社
面接2社
内定社数2社
内定先ダイキン工業株式会社