Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

就職活動に備え、修士1年の10月からES添削などを目的に大学のキャリアセンターに週1のペースで通いはじめました。11月に入ってから外資系化粧品メーカーの説明会に参加し、12月にCRO、2月に外資系診断薬会社のインターンシップに参加しました。3月に入ってからは50社くらいにエントリーし、そのうち20社ほど説明会に参加。16社の選考に進みました。私は研究や学会で就活準備にあまり時間を割けず、半日~1日といった短いインターンシップしか参加できなかったのですが、それでも得るものは大きかったと感じています。ひとつは、研究職以外にも臨床開発職など、理系の知識が活かせる仕事があると知ることができました。また、チームに分かれ互いに足りない力を補い合って課題に取り組むという内容のインターンでは、働いたことのない学生でも仕事における信頼関係の大切さや、チーム力の重要性を実感することができました。

Q2.志望業界と内定先は

医療、化粧品、トイレタリー業界を中心に就活を進め、最終的に外資系診断薬会社の営業職と、内定先であるテルモ株式会社の開発技術職から内定をいただきました。社風も異なりますし、社員の方たちもそれぞれ魅力的でしたが、「私は何を仕事にしたいのか」と立ち返ったとき、「研究をしたい」という思いが決め手となりました。また女性の活躍支援が充実しているため、結婚、出産後も長く働き続けられそうだと感じ、テルモ株式会社を選びました。

Q3.理系ナビのサービスはいかがでしたか

メルマガで送られてくる内容をチェックするなどして、就活に必要な情報を収集しました。限られた時間の中で、就活と研究の両立は大変です。みなさんにはぜひ、研究室で「理系ナビ」の冊子を手に取って、できるだけ早い時期から就活への意識を持ち、準備をしていただきたいと思います。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

国語の試験が一番苦労しました(笑)。試験内容には傾向があるので問題に少し慣れておくだけでも十分効果があります。私の場合、研究や学会準備で試験対策まで時間を取れなかったので、そこには悔いが残りますね。早め早めに問題集に目を通して、傾向をつかんでおくことをおススメします!

Q5.就職活動で大切だと感じたことは

自分にしか得られない情報を大切にしていました。 WEBサイトは誰にでも見られる情報ですが、OB、OGから聞ける話などは、自分にしかない生の情報です。志望していない業界や職種でも、そこで働く先輩たちの話やアドバイスは自分では気づかない指摘も多く、ためになりました。

Q6.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

先生や同期、学部で卒業し就職した友人、OB・OGの協力を得ながら、就活に臨んでください。私は就活の途中、「自分は研究に向かないのではないか」と悩んだ時期がありました。そのときある先輩が、企業の研究職というのは、実験をするだけでなく効率的に研究を進めるためにラボ内の配置や対策を考えるなど、様々な役割があることを話してくれました。研究職といってもいろいろな関わり方があることを知り、自分にもできる仕事がありそうだと自信につながりました。たくさんの方から頂くアドバイスに耳を傾けて、後悔のない就活をしてください!

●就活プロフィール

就活開始2014年11月
就活終了2015年8月
志望業界医療、化粧品、トイレタリー
エントリー50社
面接16社
内定社数2社
内定先テルモ株式会社