Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか?

大学での研究内容から医療機器関係のメーカーを志望し、情報収集をしていました。12月から説明会に参加し始め、1月はエントリーシート作成。2月頃から面接が始まり、4月に第一志望のメーカーから内々定を頂くことができ、就職活動を終えました。

Q2.志望業界と内定先は?

医療現場で使われている超音波医療機器に関する研究をしていたこともあって、医療機器関係のメーカーを志望していました。医療機器というと狭い領域のように聞こえますが、実際は様々なメーカーが「ヘルスケア」領域に取り組んでいるので、視野を広げて企業研究をしてみようと考えていました。

日立製作所は、私の研究テーマのデバイスを製品化していた企業だったので、当初から興味を持っていました。調べていくうちに、日立のグループ企業が検査装置や治療装置を扱っていることも分かり、「この会社でなら、医療現場にトータルソリューションで幅広く貢献できる」とも感じるようになったのです。実は、修士1年の夏に日立製作所でのインターンシップも参加していて、社風や企業のモノづくりに取り組む姿勢を知る機会がありました。社風については、「技術者の働き方」という視点で見ていたのですが、社員同士が、職域を越えてディスカッションしていたこと。そして、私のような学生が質問をしても、「こういう考え方をしてみては?」と真剣に答えてくれたことが印象に残っています。

Q3.就職活動で一番苦労したことはなんですか?

大学が東北にあったので、東京で行われる説明会に行くために、移動やスケジュールを調整することが一番大変でした。東京に出向く時は、いくつかの説明会に参加できるように工夫していました。

また、面接やエントリーシート作成については、自分を客観的に捉えて分析することに苦労しました。これまでの生い立ちや選択、その時に自分はどう思ったのか、といったことを書き出して、図式化しながら整理・分析を試みるようにしました。

Q4.理系ナビのサービスはいかがでしたか?

理系ナビの情報誌はよく読んでいました。中でも、メーカーで働く女性のインタビューは興味深く、女性でも理系で頑張っている方は多いし、キャリアを築いている方のお話は、自分の将来像と重ね合わせて、とても参考になりました。

Q5.就職活動で大切だと感じたことは?

就職活動は、日々状況が変わっていきます。志望企業の選考がうまくいかなかったり、軌道修正を考えたり…と取捨選択の連続です。私の場合は、企業の社会貢献や専門性を軸に、広く企業研究をし、優先順位をつけていきました。目の前の状況に流されず、「何を軸にして就職活動をしていくのか」自分なりの尺度をしっかり持つことが大切だと思います。

どうしても行き詰まってしまった場合は、友人などに相談してみるのもいいかもしれません。私は研究室で一緒に就活していた同期によく相談をしました。同じ企業についての考えを聞いても、自分の着目点と違う意見を聞け、視点が広がって刺激を受けました。

Q6.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします!

就職活動で自分の進みたい方向が分からなくて悩む方は多いと思います。とはいえ、なんとなく進んできたように思えるこれまでの人生でも、深掘りして分析してみると行動の中心にあった自分の好きなことや、やりたいことが見えてくるはずです。そんな自分らしさや価値観を大切にして、皆さんの進むべき道を見つけてほしいと思います。

●就活プロフィール

就活開始修士1年12月
就活終了修士2年4月
志望業界メーカー
エントリー10社
面接2社
内定社数1社
内定先メーカー