Q1.どんな仕事をされているのですか

私は株式会社日本取引所グループ(以下、JPX)傘下の日本取引所自主規制法人に所属し、新規上場(IPO)を目指す会社が上場するために必要な基準を満たしているかを審査する業務に従事しています。JPXも自社が運営する株式市場に上場しており、顧客となる上場会社を増やして収益増加につなげたいという営利企業の側面を持っていますが、日本取引所自主規制法人は、その立場とは対照的に、市場の公正と信頼を守る“自主規制”の機能を担っているという点が特徴です。

Q2.仕事のやりがいや印象に残っているエピソードを聞かせてください

審査を担当する企業は、馴染み深いBtoCビジネスを手掛ける会社から、新規性の高いビジネスモデルを有するBtoB企業まで幅広く、そういった会社の経営層の考えに若手のうちから触れられる点が、この仕事の魅力だと考えています。また、そのためには様々な知識が必要とされますが、JPXには業務の傍らで勉学に励む同僚も多く、私自身も業務に資すると考えて勉強を始めた公認会計士資格試験に合格するなど、OJTと自己研鑽の両輪で成長していける場所だと考えています。

Q3.女性が働く環境としてはいかがですか?

JPXでは、法定以上の育児休業制度、短時間勤務制度、子供の看護休暇制度を整備し、勤務時間についても全社員フレックスタイム制度を導入しています。また、病児病後児保育・延長保育利用時の補助金の支給制度、通勤時に保育所などを経由した際の通勤補助制度を取り入れるなど、様々な事情があっても「働きたい」という意欲を応援する育児支援制度を構築しています。

Q4.理系女子学生へのメッセージをお願いします!

理系的な視点を生かせる仕事は様々な業界に広がっています。例えば、JPXは金融業界に属する会社ではありますが、株式の売買はすべて基幹システムを通じて行われており、システム部門が非常に重要な役割を持ちますし、業務部門でも多くの理系出身社員が活躍しています。ぜひ幅広い業界に興味を持ってほしいですね。

理系ナビCHECK

JPXは、様々な時間的制約を抱える社員が継続的に活躍できる環境を提供する観点から、多様な価値観やライフスタイルを持った働き方を受容できる職場環境づくりを推進し、「働く意欲」を応援する観点から、多様なライフスタイルと仕事の両立支援制度の充実を図っています。その結果、JPXでは女性社員の平均勤続年数が男性よりも高くなっています。一方で、両立支援制度=短時間勤務だけではなく、フルタイム勤務なども用意し、それぞれの家庭状況や希望に応じた働き方を毎年度選択できる制度もあります。このように、どのような背景があっても、「キャリアを構築したい」「働きたい」という社員の意欲を応援する環境がJPXには用意されています。

これまでのキャリア
1年目 入社から3年間、株式売買システムarrowheadの開発を担当する部署に所属。
4年目 外資系証券会社の投資銀行本部に出向し、金融機関を担当するチームに所属。
5年目 新規上場を目指す会社を“支援”する上場推進部に配属。
7年目~ 新規上場を目指す会社を“審査”する上場審査部に配属。
プライベート紹介

週末は旅先で色々な景色を楽しむことが、平日と休日の良いメリハリとなっていましたが、コロナ禍で遠出が難しくなってしまった最近は、近場での散歩を楽しんでいます。この先、趣味の美味しいレストランめぐりを気兼ねなくできる日が戻ってくることを心待ちにしています。

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    コロナ前に訪れた伊勢志摩の
    横山天空カフェテラスにて。

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    最近は、近場での散歩兼ランチが週末の楽しみです。