Q1.どんな仕事をされているのですか

入社してから今まで、一貫して家庭用エアコンの設計・開発部門に所属しています。国内外の家庭用エアコンの開発に携わり、現在はルームエアコン設計グループのグループ長として開発全体のマネジメントを行っています。

エアコンの開発のサイクルは概ね半年から3年ほどですが、いつも工場で量産が開始された際や、製品が世の中に出て店頭に並んだ時に、大きなやりがいを感じています。また、何気なく見ていたテレビで当社の製品が映ると思わず嬉しくなったりもします。

Q2.印象に残っているエピソードを聞かせてください

特に印象に残っているのは、2017年に発売した海外向けの家庭用エアコン開発です。開発リーダーとして初めてのプロジェクトでしたが、ヨーロッパ市場を視察したり、現地のスタッフと話し合いながらコンセプトを決定し、開発途中のトラブルもチームメンバーと共に力を合わせて製品を作り上げました。デザイン重視をコンセプトとした製品で、イタリアとオーストラリアでデザイン賞を受賞することもでき、大変でしたがとても印象に残るプロジェクトとなりました。

Q3.女性が働く環境としてはいかがですか?

当社はライフイベントに関する制度は整っており、女性にとって働きやすい環境だと思います。育休も最大3年取得することができ、復職後も時短勤務や在宅勤務を活用できます。特に最近ではコロナ禍により在宅勤務制度の活用が全社で浸透し、私の部署では女性だけでなく、小さなお子さんのいる男性社員も家庭の状況に合わせて働き方を工夫しています。

Q4.理系女子学生へのメッセージをお願いします!

就職活動では、自分はどのような仕事をしたいのか、多くの会社や仕事内容を納得できるまで調べてください。就職してからの長い人生では環境や考え方が変わってくることがあると思います。その時々で自分がしたいこと、大切にしたいことが何かしっかり考え、興味のあることにどんどん挑戦してください。その経験が自分自身のキャリアや魅力につながり、仕事や人生を豊かにしてくれるはずです。

理系ナビCHECK

三菱重工グループは、同社の持続的な成長をリードし、ビジネスモデルの変化に対応していくためには、ダイバーシティの推進が必要と考えており、理系女性を積極的に採用しています。

女性が活躍できる風土醸成にも注力しており、育児休業・時短勤務制度、在宅勤務制度や不妊治療休業、再雇用制度など、法定を上回る制度設計や独自制度の拡充を図っています。その他にも、女性のキャリア開発のために女性管理職との座談会や講演会を開催し、多くの女性社員から本音ベースの意見を聞く機会を設け、その意見を活かして、キャリア形成の障壁となっている事象の特定・改善にも取り組んでいます。

これまでのキャリア
1年目 家庭用エアコンの設計開発部門に配属。
6年目 初めての海外出張。イタリアでインバータエアコンの技術説明会を実施。
8年目 開発担当として多忙な日々の中で結婚の準備。発売とほぼ同時になんとか準備も間に合い結婚することができました。
13年目 長女を出産。10カ月の休職期間に入る。
21年目 管理職となりヨーロッパ向け家庭用エアコンの開発リーダーを担当。
26年目 家庭用エアコン設計・開発部門のグループ長としてグループ全体のマネジメントを行っています。
プライベート紹介

趣味は旅行で、毎年日本各地や長期休みに海外へ旅行に行っていました。長期休みに子供が生まれるまでは主にヨーロッパやアジア、子供が生まれてからは一緒に楽しめるグアムやハワイに遊びに行っています。ただ、今はコロナ禍で旅行に行くことが難しいので、写真やパソコンを見て旅行に現地に行った気分になっています。

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