Q1.どんな仕事をされているのですか

主な業務は理工学系専門書の企画と編集です。企画では、どのような書籍のニーズがあるか、そのニーズに応えるためにはどんな構成が適切か、想定読者にふさわしい分量や価格はどの程度か、といった事などを検討します。編集では、文章校正だけでなく、読者にとってよりよい書籍になるよう、内容に関わる部分についても積極的に著者に提案します。

Q2.仕事のやりがいや印象に残っているエピソードを聞かせてください

企画と編集、どちらの業務にも共通していえますが、読者の立場で考えることがもっとも重要で難しいと感じています。私自身も学生時代に理工学系専門書をよく読んでいましたが、それはあくまで土木工学専攻の学生としての立場でした。企画・編集職は、自分の専門分野外の書籍も手掛けるので、そこで読者から求められている情報を想像する力が必要となります。ですから、未知の分野の情報を集めたり、大学の先生や専門家にお話を伺ったりすることで、新しい知識を学び、視野を広げていくことが欠かせません。これがもっとも難しく、やりがいや楽しさを感じる部分でもあります。社内には様々な専攻出身の社員がいるので、それぞれの専門領域について色々な話を聞けるのは、興味深く面白いですね。

Q3.女性が働く環境としてはいかがですか?

企画・編集の仕事は、基本的に1冊の書籍につき担当者が一人というスタイルなので、スケジュール管理も個人の裁量に任されます。仕事の進め方も任されている部分が多いので、プライベートに合わせて休暇もとりやすい環境です。また、性別や年齢にかかわらず仕事に取り組めるフラットな社風があると感じています。

Q4.理系女子学生へのメッセージをお願いします!

理系女子学生のみなさんには、専攻にとらわれず、幅広い視野で就職活動に臨んでほしいですね。様々な業界や仕事を知ることで、思いがけない新たな出会いがあるかもしれませんし、改めて自分の専門分野で働きたいという気持ちが強まるかもしれません。自分がやりたいことは何か、どんな環境で働きたいのか、それを実現できる企業はどこなのか、冷静な視点で判断することが大切です。漠然とした憧れや周囲の期待だけで選択を早まらず、自信をもって「自分が選んだ」といえる就職先に出会えることを祈っています。

理系ナビCHECK

結婚、出産、子育て、介護など、人生にはいろいろな環境の変化があります。仕事にまい進する時期もあれば、家庭とのバランスをとりながら働く時期もあるでしょう。森北出版には、その時々のワークライフバランスに合わせて、柔軟な働き方をしている社員が多くいます。「育休制度を初めて利用したのは男性社員」、「女性社員の約半数が、子育て中または子育て経験者」といった事実は、これから働き始める理系女性には心強いのではないでしょうか。

これまでのキャリア
1年目 第1出版部に配属。副担当というかたちで先輩社員のお手伝いをしながら書籍の編集業務を習得。
2年目 年に数回の出張で、全国の大学や高専を訪問。いろいろな先生のお話を聞き、企画の発案に積極的にチャレンジ。
3年目 編集担当として独り立ち。担当書籍の数も増えて、仕事の幅が広がりました。
プライベート紹介

デスクワークが多いので、プライベートでは体を動かすようにしています。アウトドアが好きで、週末は友人と登山やキャンプに行っています。登山スキルアップのため、平日はボルダリングにも通い始めました。山頂できれいな景色を眺めながら飲むコーヒーは最高です!

  • 写真1

    快晴の西穂高岳。休日は自然の中で
    体を動かしてリフレッシュしています。

  • 写真2

    登山中に花を眺めるのも楽しみのひとつ。
    最近は高山植物の名前も少しずつ覚え始めました。