株式会社西松屋チェーン

「観察・分析・判断」理系的思考プロセスが
西松屋の成長を加速させる

ベビー・育児用品業界でトップクラスのシェアを誇り、25期連続増収を続けている西松屋チェーン。全国各地に1,006店舗(2020年2月時点)を展開し、近年はプライベートブランド(PB)商品の海外販売にも ...
ベビー・育児用品業界でトップクラスのシェアを誇り、25期連続増収を続けている西松屋チェーン。全国各地に1,006店舗(2020年2月時点)を展開し、近年はプライベートブランド(PB)商品の海外販売にも力を入れている。商品の企画・設計から原料の仕入れ、製造、お客様のお手元に商品が届くまでの流れを一貫して自社で手掛けることで低価格を実現し、同社は子育て家庭から高い支持を得ている。

同社の圧倒的な顧客満足度と長期的な成長を支えているのは、「徹底した生産性の追求」と「定量的な分析・判断」だ。同社の店舗を例に挙げると、店舗のレイアウト設計から陳列方法、安全対策、在庫管理システムにいたるまで、様々な角度からお客様の満足と効率的な店舗運営を両立すべく、合理的に設計されている。事象の数値化、実験と検証の繰り返し、実績データの分析を通じて導き出される法則に則った理論的な行動を重視している西松屋チェーンでは理系人材を様々なポジションで積極的に登用している。

さらに近年はPB商品の開発体制強化にともない、理系人材の需要はますます高まっているという。同社の商品開発部門には、ヒット商品を多数生み出してきた大手電機メーカー出身者が多数在籍しており、ものづくりのノウハウを一から学べる。玩具、ベビーカー、歩行器、座れるおもちゃ箱、組み合わせマットなど、今後もさらにPB商品開発に注力していくために、西松屋チェーンは理系人材の力を期待しているのだ。

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先輩インタビュー

野村 尚史

のむら・たかふみ

株式会社西松屋チェーン アウター商品本部 男児アウター商品部 マーチャンダイザー

京都大学大学院 生命科学研究科 修了

データ重視のモノづくりを尊重する企業風土。
理系の思考プロセスが活きる舞台

西松屋チェーンに入社を決めた理由を教えてください
私は大学院で遺伝子の研究をしており、就活開始当初は製薬会社や化学メーカーなどを検討していました。専攻を活かすなら研究開発職がもっとも近いですが、それでは大学の環境と大きく変わらないと感じるようになり、「モノづくりに携わりながら自分も成長できる仕事」という軸で幅広い企業を見ていったところ、西松屋チェーンと出会いました。
西松屋チェーンは自社で商品開発をしていますが、私と大学の専攻が同じ先輩も活躍しており、「専攻にかかわらずモノづくりができる会社」として強い興味を持つようになりました。また、商品の価格がリーズナブルであることが強みですが、その裏には、本当に必要な機能だけを残していくという合理的なモノづくりや、無駄なコストや労力を徹底的に省いた店舗運営があります。その姿勢に共感し、今後の時代にもマッチしていると考え、入社を決意しました。
マーチャンダイザーの仕事内容について教えてください
西松屋チェーンのマーチャンダイザーは商品開発のプロセスすべてに携わります。商品の企画に始まり、仕様の決定、生産・販売戦略の立案、品質の確保、製造コストの調整、販売実績の分析に至るまで、すべてのプロセスを管掌しています。
当社ではPDCAサイクルに加え「観察、分析、判断」という論理的思考を重視したモノづくりを行っており、「本当に必要な機能は何か」について徹底的に考えています。しかし実際に何が必要で、何が不要なのかを見極めることは非常に困難です。だからこそ、商品のある機能を変更する場合には、いきなりすべてを切り替えるのではなく、一定の割合で変えていくことにしています。お客様の反応を確かめながら、得られた結果をもとに次の企画や販売戦略へとフィードバックできるからです。
印象に残っている仕事について教えてください
私がマーチャンダイザーに着任して1年目の頃、ジャケットの新商品を企画しました。それまでは当社の商品展開が手薄なジャンルだったのですが、他社を含めた市場での販売状況を分析して、注力すれば当社でも必ず売れる商品カテゴリーだと考え社内で提案。データをもとに仮説を組み立て、バイヤーや生産現場などを巻き込みながら開発を進めていきました。「新しいことをやってほしい」という上司からの期待と後押しもあって販売にこぎつけ、結果的には従来の約2倍の販売数を達成。強化していくべき新たな商品カテゴリーを開拓することができました。
仕事のやりがいについて教えてください
マーチャンダイザーとして考えるべきことは多岐にわたるものの、モノづくりの最初から最後まで責任を持って携われる点にやりがいを感じています。西松屋チェーンの場合は全国に約1,000店舗を構えているので、自分の思考の結果がダイナミックな変化となってあらわれます。また、生産現場に足を運んで現地の担当者と交渉することも多く、私の場合は1年に10回以上もアジア圏の国々に出張しています。思考するプロセスだけでなく、実際に行動しながら自分の企画を形にできる点がこの仕事の醍醐味です。
理系学生にメッセージをお願いします
仮説を立てて実験を行い、その結果を分析するという理系のサイクルは、まさにマーチャンダイザーの仕事そのものです。当社は、数字やデータを重視してモノづくりを行うという特徴的な文化を持っています。小売業と聞くと、一見、理系と縁遠い分野に思えるかもしれません。しかし、客観的なデータをもとにしたモノづくりは理系の方々にこそ適した仕事だといえるはずです。
私が就職活動を行っていた頃、専攻と違う会社に就職することに対して反対の声がなかったわけではありません。事実、西松屋を選ぶか、製薬会社を選ぶか、私も最後まで悩みました。しかし専攻にとらわれず、シンプルに自分がやりたいことを選んだからこそ、学生時代と異なる自分の能力を発揮することができました。これからも理系の素養を活かしながら新商品を次々と生み出し、西松屋のイメージをいい意味で打ち破っていきたいです。