幅広い業種の企業に対して、株式関連商品の専門知識を軸に資本調達の提案活動を日々行っています。また、提案活動が実り資本調達のプロジェクトが発足した際には、エクイティ・ストーリー（株価推移の計画・予測）の作成や株式投資家に対するマーケティング戦略の立案・執行など、案件執行に主体的に関わっていきます。

私が所属する株式資本市場部は、証券会社の中でも特に幅広い関係者と関わる部署です。セールスやトレーダー、あるいは株式投資家との会話を通じてバイサイド（金融商品を購入し、運用する機関投資家）の視点を理解しながら、株式を発行する企業の目的を達成できるように最大限の知恵を絞っていくという仕事は、広い視野やバランス感覚が求められる分、とてもやりがいを感じます。また、資本市場のルールや海外との制度の違い等をタイムリーに理解することで、日本初の商品開発に携われるなど、日々新しい知識に触れられる刺激を感じています。

私は入社5年目、第一子の出産に際して産休を取得しました。「何カ月産休を取得すべきか」、「復帰後はどのような働き方が可能か」、すべて初めての経験で手探りでしたが、一つ一つチームと相談し合って決め、そして状況が変わる毎に調整してきました。チーム内には様々なライフスタイルのメンバーがいますが、それぞれが尊重し、助け合う文化が根付いています。産休明けの女性社員という状況がハンディにならないことが当たり前となっている職場環境には、日々感謝しています。

キャリアの選択肢は、理系学生が最も幅広いのではないでしょうか。周囲の傾向や、いわゆる文系・理系就職にとらわれず、様々な業種や職種に触れて、自分に合った職場探しを楽しんでください。どんな環境でも、論理的思考力や数的感覚といった理系のバックグラウンドは強みになります。なかでも理系女子学生は絶対数が少ないので、就職活動やその後のキャリアにおいて、皆さんにとっての大きな差別化ポイントになるはずです。自信を持って、就職活動に臨んでください。